公開日:2019/12/08
最終更新日: 2021/12/21

Amazonショッピングカートボックス獲得率の確認と改善方法を解説

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Amazonで商品を販売していく上で重要なショッピングカートボックスの獲得ですが、ショッピングカートボックスの獲得率を把握していますか?

ショッピングカートボックス獲得率は成約率に直結するため、Amazonセラーなら誰もが気にしなくてはいけない指標になります。

本記事の内容

  • ショッピングカートボックス獲得率の確認方法
  • ショッピングカートボックス獲得率の改善方法

大口出品ならセラーセントラル上でショッピングカートボックスの獲得率を確認することができます。
本記事の内容は小口出品では利用できないため、獲得率などの詳細な情報を閲覧したい場合は大口出品に変更する必要があります。

ショッピングカートボックス獲得率を改善するにはシンプルな方法がありますので本記事の内容を試してみてください。
その他売上を伸ばすために必要なAmazon需要の予想方法について解説していきます。

Amazonショッピングカートボックスの獲得方法

Amazonショッピングカートボックスの獲得方法

ショッピングカートボックスの獲得はAmazonで商品を販売していく上で非常に重要な要素です。

大多数のユーザーは商品ページに設置された「カートに入れる」ボタンで購入を続けます。

このボタンはショッピングカートボックスを獲得した出品者だけが対象になるため、Amazonセラーはこのボタンに自社が割り当てられるために必死に対策を打っています。

ショッピングカートボックスの獲得条件

Amazonではショッピングカートボックスの獲得資格の条件が設定されています。

条件を満たしていない場合は、獲得率が下がったりショッピングカートボックスに表示することができないことがあります。

  • 商品コンディション:新品状態での出品(一部カテゴリーでは中古品も可)
  • 出品形態:大口出品者のみ
  • パフォーマンス指標:注文不良率、キャンセル率、出荷遅延率を総合的に評価し獲得率が計算される
  • 注文数:一定数以上の注文がある

Amazonセラーセントラル:ショッピングカートボックス利用資格

獲得条件を満たしている場合も、他出品者との比較で競争力が低い場合はショッピングカートボックスが獲得できない事があります。

獲得率を左右する要素

他出品者のいる状態でショッピングカートを独占するのはほぼ不可能です。

ショッピングカートは他出品者と一定割合で入れ替わりながら巡回しています。

ショッピングカートを獲得している割合を増やすための要素がいくつもあり、条件によって獲得率を高める事ができます。

  • 販売価格:他出品者と比較して価格競争力があること
  • 配送オプション:配送期間が短いことや配送無料のオプションを提供する
  • カスタマーサービス:パフォーマンス指標と同じ注文不良率、キャンセル率、出荷遅延率で良好な評価を得ていること
  • 在庫の有無:在庫を切らさず、すぐに商品販売できる状態を保つこと

獲得率を高めることはできますが、独占することはできません。
過度な競争になると売上を下げて自分の首を絞める結果にもなりかねませんので、冷静な分析が必要です。

ショッピングカートボックス獲得率の確認方法は?

Amazonショッピングカートボックス獲得率の確認方法は?

Amazonショッピングカートボックス獲得率を確認するにはビジネスレポートを利用します。

ビジネスレポートを利用するには大口出品でなければいけません。小口出品の場合はビジネスレポートを閲覧できないため、出品プランの切り替えが必要です。

ビジネスレポートの種類

この機能は、 大口出品者だけが利用できる機能です。小口出品者は利用できません。

メモ

小口出品の場合はショッピングカート獲得資格がないため、大口出品への切り替えが必要です

セラーセントラルからビジネスレポートは確認できる

ビジネスレポートの確認はAmazonセラーセントラルにログイン後、レポートから確認します。

「レポート」から「ビジネスレポート」を選択。

レポート」から「ビジネスレポート」を選択。

左のメニューから「(親)商品別詳細ページ 売上・トラフィック」を選択。

左のメニューから「(親)商品別詳細ページ 売上・トラフィック」を選択。

表示された表に「カートボックス獲得率」が表示されます。

表示された表に「カートボックス獲得率」が表示されます。

ショッピングカートボックス獲得率は並び替えが可能で、日付を変えることで期間の変更も可能です。

ビジネスレポートの見方は?

ショッピングカートボックス獲得率はパーセンテージで表示されます。

ここで獲得率0%の商品はカートボックスを獲得できていないことになります。

ビジネスレポートにはショッピングカートボックス獲得率の他にも様々な数字を確認することができます。

ページビュー(商品ページの表示回数)にショッピングカートボックス獲得率をかければ自分の商品の閲覧数を予想することができます。

ショッピングカートボックス獲得率に大きく影響するのは商品価格と、競合出品者数です。
獲得率の改善にはビジネスレポートでは確認できない競合調査が必要になります。

Amazonショッピングカートボックス獲得率の改善方法

Amazonカートボックス獲得率の改善方法

ショッピングカートボックス獲得率を改善するにはビジネスレポートの数字を確認しながら優先順位を決めて対策していきます。

獲得率の改善方法はシンプルですが、商品需要を見極めながら改善の必要な商品に対して的確な対策を行うことが重要です。

改善方法がシンプルな分、作業が徒労に終わる可能性もあるため見極めが重要になります。

そもそも売れる見込みのある商品なのか?

獲得率改善の前に需要のない商品の損切りが必要です。

ショッピングカートボックス獲得率が100%近い数字であっても、需要の無い商品の場合には成約につながることはありません。

ページビュー数が極端に少なかったり、ショッピングカートボックス獲得率が高いにもかかわらずユニットセッション率低い場合には別の対策が必要になります。

ショッピングカートボックス獲得率の改善方法

ショッピングカートボックス獲得率が低い商品は販売価格が高すぎたり、競合する出品者が多すぎる可能性があります。

ショッピンングカートボックス獲得に必要な要素は以下になります。

  • FBAを利用している
  • 競合より安価または同等の価格設定
  • パフォーマンス指標は良好かどうか
  • 一定の注文数があるか

上記の条件の中でもFBAの利用と、価格設定がショッピンングカートボックス獲得には重要になります。

ショッピングカートボックス獲得率は、ほぼ獲得資格を持っている出品者数で割った数字になります。
そのため、FBA出品者が多い商品の場合は獲得率が下がる傾向にあります。

競合が多い中でショッピングカートボックスを独占することはできません
しかし、競合と同程度の価格設定にすれば確実にショッピングカートボックスを獲得することができます。

競合が多すぎる時は待つことも大事

ショッピンングカートボックス獲得資格を持つ出品者が複数人いる場合は待つことも重要です。

同条件の出品者が複数名いる場合のショッピンングカートボックス獲得率は均等割になります。
20人いれば5%のショッピンングカートボックス獲得率が最大値になります。

極端に販売価格を下げれば獲得率を上げることはできますが、出品者数が減るのを待つのが最善の策になります。

出品者数が減ればショッピンングカートボックス獲得率が向上し、以前のように売れるようになっていきます。

セッション・ページビュー数の見直し改善方法

商品ページ閲覧数が少ない場合にはページを改修することで流入数を向上することができます。

自身で新規登録した商品でなければ、商品ページの検索率の改善のためにできることはさほど多くはありません。

それでも不足している情報を補っていくだけでもページ流入数は改善されていきます。

SEOと同じようにページ内に足りないキーワードを追加することでページの改善が図れます。

  • タイトルの変更
  • キーワードの追加

この2つを改善するだけでも流入数を増やすことが可能です。
ユーザーがキーワードから商品特定が容易にできるよう設定をしておく必要があります。

キーワードをいかに盛り込むかがAmazonでのSEO対策の第一歩になります。
以下では具体的な対策について解説していきます。

例)apple アップル あっぷる

上記の3つの単語をAmazonは別々のキーワードとして認識します。
商品名にキーワードを盛り込むのも重要ですが、商品編集画面のキーワードの項目に類似のキーワードを埋めていくだけでも流入数向上が見込めます。

基本的に売れている商品はセッション数等が高いのですが、数値が低くても現状では売れている商品もあります。セッション数がなくなれば売れることはなくなるため、今後の需要をある程度予測することが出来ます。

まとめ

ショッピングカートボックス獲得はAmazonで商品を販売する上で重要な要素の一つです。

誰もが獲得率改善のために毎日競合を調査し、値下げ競争が繰り返すことによってサイト内での価格競争力が保たれています。

しかしショッピングカートボックス獲得率には上限があり、無駄な価格調整は必要ありません。

ビジネスレポートを活用し適切な価格設定と利益の確保を目指しましょう。