公開日:2019/03/23
最終更新日: 2020/09/03

FBAを使うことで販売力がアップします【FBAのメリット・デメリット】

FBAの配送イメージ

FBA(フルフィルメント by Amazon)はAmazonが出品者向けに提供する注文処理、梱包、配送、返品に関するカスタマーサービスを代行するサービスです。Amazonではマーケットプレイスにて、個人・法人の販売する場が用意されていますが、商品の管理は自身で行うか、もしくはAmazonに委託するかの2つの方法があります。FBAを利用することで日々の在庫管理・発送業務から解放され、新規商品の開拓やページ作成などに時間が使えるようになり、時間を有効に使うことができます。

FBAとは?

FBA(フルフィルメント by Amazon)とはAmazonが出品者向けに提供する注文処理、梱包、配送、返品に関するカスタマーサービスを出品者に変わり代行するサービスです。Amazonで販売された商品に対して24時間365日対応可能で、商品ページ上でも「○○が販売し、Amazon.co.jpが発送します。」と表示されるため、購入者に対し安心感を持ってもらえます。

FBAを利用することでAmazonカタログ上に「Prime」マークが表示され「当日お急ぎ便・お急ぎ便・マケプレお急ぎ便」「お届け日時指定便」「通常の配送料金無料」などの配送に関する便利なサービスが利用でき、自己発送する出品者との差別化を測ることができます。

FBAのメリット・デメリット

FBAのメリット

FBAを利用するメリットは、「露出が増えて売れやすくなる」「在庫管理業務を軽減」「追加オプションの提供」「配送コストの削減」にあります。

商品が露出が増えて売れやすくなる。

Amazonではショッピングカートボックスに掲載された出品者の商品がよく売れる傾向にあります。Amazon商品ページでは、トップページと出品者一覧のページに分かれ、トップページに掲載されるのは1出品者のみがカート取得者になります。Amazonの購入者はトップページより購入画面へ進むことが多く、カートを取得することがAmazon販売では重要になります。

FBAを利用するとプライムマークが表示され、自己発送の場合と比べてカートを優先的に取得できるようになります。出品者一覧を見るとプライムマークのついた出品者と、プライムマークのない自己発送の出品者では多くの商品で最安値で出品している自己発送の出品者でもカートを取得している出品者が少なく、ショッピングカート取得に有効なのがわかります。

複数の出品者がいる場合は、その中から価格、評価、在庫数より順番にトップページに商品が掲載されます。カート取得価格から極端に高い価格での出品でなければ必ずしも最安値でなくてもカートを取得することができるためより高く販売できます

在庫保管・配送・返品対応などの業務を軽減

ネット物販であっても、商品を購入者に届けるまでには多くの工程があります。受注後の梱包、発送、在庫管理、返品等のカスタマーサービス。これらをFBAを利用することでAmazonに委託することができ、24時間、365日対応することが可能になります。特に商品の初期不良、不具合により返品・返金の対応ではお客様からの問い合わせから返品商品の受付など、ただ販売するだけよりもお客様とのやりとりが多くなる場面の場合などに余計な業務負担を軽減することができます。

ギフトラッピング・ギフトメッセージにも追加料金なしで対応。

商品をAmazonフルフィルメントセンターへ保管するため在庫スペースに悩まされることはありません。ただし、フルフィルメントセンターに保管できるスペースには限りがあるため、大量に商品を扱う場合には注意が必要です。(保管期間により在庫保管手数料がかかる)

配送コストを抑えることができます。

メール便サイズの小型商品「FBA小型・軽量商品プログラム」から大型商品(3辺の合計が200cm、170cm以上の場合は1辺90cmを超えるもの。商品重量が40kgを超えるものは利用できません)まで利用可能。個人が宅配サービスを利用して配送するよりもはるかに安価に梱包発送することができます。

FBAのデメリット

FBAのデメリットは、「商品の確認ができない」「コンディション変更が出来ない」「手数料が発生する」になります。

納品済商品を目視確認できない

フルフィルメントセンターに納品したあとで商品のコンディションや、詳細の確認することはできません。お客様からの問い合わせなどにより、商品の細かな仕様や、コンディションについて確認したい場合などには一旦返送して自分で確認する必要があります。

コンディションの変更ができない

納品済商品の確認ができないように、フルフィルメントセンターに在庫がある状態でコンディションを変更することはできません。一旦手元に返送したのち、再度納品する必要があります。返品された商品で販売時とコンディションが変わってしまった場合(未開封の新品が開封済みになったなど)は販売不可在庫となり、返送したのち再度納品する必要があります。

手数料が発生する

当然ですが、商品を配送するため、商品を保管するための手数料が発生します。自分で配送手段を持ったり、在庫管理の手段を持つことのできる方で、コスト面や運用効率化のできる方なら不要かもしれません。

FBAの手数料

FBAを利用すると配送の際に費用が発生します。「配送代行手数料」「在庫保管手数料」の2種類の手数料がかかり、「配送代行手数料」は梱包・配送にかかる費用。「在庫保管手数料」は商品がフルフィルメントセンターに到着してから発送された日までの保管期間に対して発生する費用になります。費用は昨今の運送業界の人手不足に合わせ、徐々に値上げがされています。2019年2月には再度手数料が改定され配送にかかる費用が細分化、値上げされます。保管手数料に関しては一部を除き値下げされます。
(関連記事:Amazon(FBA)の手数料について総まとめ

配送代行手数料

商品区分

商品区分はパッケージサイズと重量を基準に決定されます。「小型」「標準」「大型」に分かれ、1辺あたりのサイズのどこかが基準値よりも大きくなると商品区分が一つ大きな区分けになります。商品区分が大きくなると手数料が高くなります。標準サイズと大型サイズでは金額の開きがあるため、ギリギリ大型商品扱いになった商品などは思いの外手数料が発生することになる。またメール便サイズの小型商品は「FBA小型・軽量商品プログラム」に参加することで、安価に発送することが可能です。

商品区分

*商品(梱包資材を含む)の3辺サイズを最長の辺、次に長い辺、最短の辺の順に並べたとき、3辺全てが基準を満たす必要があります。
*3辺合計が200cmを超えるもの(170cm以上の場合は1辺90cmを超えるもの)、あるいは重量が40kgを超える商品はFBAを利用できません。
*Amazonは独自に商品または商品サンプルの重量を測定することがあり、出品者様より提供された情報と測定結果が異なる場合、Amazonが測定した重量が適用されます。
*FBAでの納品要件を満たしていない商品がフルフィルメントセンターに着荷した場合でも、Amazonの裁量にて作業の上、受領させていただくことがあります。そのような作業を行ったうえで受領された商品については、作業費用が課金される場合があります。詳細は、「納品不備受領作業手数料」をご覧ください。(セラーセントラルへのログインが必要です。)

配送代行手数料(小型・標準・大型)

配送代行手数料は商品区分や個数あたりに発生する手数料です。手数料は全国一律の価格なので遠方、離島でも無駄な心配をすることなく送れます。

* 商品は寸法と重量のいずれの基準も満たしている必要があります。
* 料金表内に記載されている重量は出荷商品の重量と梱包資材の重量の合計となります。梱包資材の重量は、小型と標準区分1は50g、標準区分2-4および大型区分1-3は150g、大型区分4は550g, 大型区分5は700g, 大型区分6および7は1.2kg, 大型区分8は1.4kgとなります。
* 標準サイズ区分2-4と大型サイズ区分1-3の違いは、梱包を含めた商品の3辺のサイズと重量が標準サイズ区分の基準を満たしているか否かです。たとえば、50cm x 5cm x 3cmの商品は最長辺が45cmを超えるため大型サイズ区分1に分類されます。
* 小型と標準サイズ区分1については、梱包を含めた商品の3辺のサイズすべてが基準を満たしている必要があります。たとえば、商品のサイズが5cm x 5cm x 5cmの場合、商品の高さが2.8cmを超えているため、標準サイズ区分2に分類されます。
* 標準サイズ区分2~4の場合、サイズは商品の長さ、幅、高さの合計で計測されます(梱包を含む)。

配送代行手数料(高額商品・小型で低単価の商品)

高額商品と「FBA小型・軽量商品プログラム」を適応した際に個数あたりに発生する手数料(利用には申請が必要)。

以下のページでFBAで発生する手数料の詳細を解説しています。
»Amazon(FBA)の手数料について総まとめ

在庫保管手数料

在庫保管手数料の計算式

在庫保管手数料はパッケージのサイズ(体積)と保管日数により決まります。フルフィルメントセンターに商品を保管した日から、購入者に向けて出荷した日までの期間が対象となります。
【1月〜9月】、【10月〜12月】で手数料が異なるため注意が必要です。クリックポンでは計算を行った時点から1ヶ月間の在庫保管手数料を算出しています。

当サイトではASINからFBAの「在庫保管手数料」「長期在庫保管手数料」をシミュレーションできます。

長期在庫保管手数料

フルフィルメントセンターに長期間保管された商品に対して長期在庫保管手数料が発生します。
毎年2月15日と8月15日に在庫のチェックが行われます。実施日にFBA保管期間が6か月以上になる商品が対象でパッケージサイズ(10x10x10cm)あたりに手数料をかけた金額になります。

FBA在庫保管手数料シミュレーターで計算する

FBA在庫の返送・所有権の放棄手数料

一度FBAに保管した商品を返送または破棄する場合の手数料。返品されて販売不可在庫となったもの、長期間販売されずに不良在庫となったものを返送する場合などに発生する費用。

納品不備受領作業手数料

納品の際に指定された梱包等がなされていない場合に発生する費用。化粧箱などに入っておらず商品がむき出しの状態のパッケージ品には梱包を指定される場合があります。

納品時に不備がある場合には、フルフィルメントセンターに着荷した際に、Amazonの裁量にて作業を進める場合があり、その作業分の費用が発生します。

FBAシュミレーター

Amazonでは出品者向けにFBA料金を計算するツールを公開しています。計算できる内容が限定的ではありますが、公式ツールということで信頼性の高いツールです。

FBAその他のオプション

ラベル貼付サービス

納品時に指定の商品にラベルを貼付するサービス。納品依頼時に指定し貼付可能な場合には利用可能。バーコードを元に識別するため、出品する商品カタログとバーコード(JAN、UPC、EAN、ISBN)が紐づけられている必要があります。それ以外にバーコードがある場合には全て覆い隠す必要があります。

商品サイズ ラベル1枚あたりの料金
小型・標準商品 ¥20
大型商品 ¥50

FBA梱包準備サービス

納品時に指定した商品の梱包作業を代行するサービス。要件を満たした場合の梱包作業をAmazonが代行するサービス。FBAでの商品取り扱いには梱包要件を満たしている必要がありますが、化粧箱、袋詰めのされていない物を自身で梱包する以外にAmazonにて代行することができます。

梱包作業 小型・標準商品(1点あたり) 大型商品(1点あたり)
袋入れ ¥25 ¥90
テープ貼り ¥20 ¥50
エアキャップ(商品ラベル貼付サービス込) ¥50(梱包:¥30、ラベル貼付:¥20) ¥140(梱包:¥90、ラベル貼付:¥50)

FBAで危険物を扱う場合

FBAを利用するに当たって商品が危険物に該当するかを確認する必要があります。Amazonでは出品者責任で危険物かどうかを判断するようにアナウンスしています。マニュアルも用意されているのでリンクより確認してみてください。危険物における FBAのご利用マニュアル

危険物に該当する商品とは?

消防法、国際航空運送協会(IATA)によって危険物として輸送が規制されている商品(リチウム電池単体またはリチウム電池を含む商品を除く)
以下の「危険物」に該当する商品

  • ■商品またはパッケージに、「腐食性」、「可燃性」、「刺激性」、「有害性」、「環境に有害」、「有毒」、「限定量」、「危険」、「まぜるな危険」などの警告が示されている
  • ■引火点が250℃以下
  • ■スプレー缶に入っている
  • ■圧縮されたガスである

危険物を扱う際の注意点

FBAパートナーキャリアが利用できません
引火性液体にあたる商品は、事前に申請が必要
引火性液体にあたる商品納品先は、狭山FC(HND2),小田原FC(FSZ1)のみ。strong>狭山FCはパレットを利用した納品ができません。FBAマルチチャネルサービスで無地のダンボールが利用できません。

FBAマルチチャネルサービス

FBAマルチチャネルサービスはAmazon以外にも販路をお持ちの方向けの配送サービスです。フルフィルメントセンターに保管した商品をヤフオク、楽天、Yahoo!ショッピングなどで販売し、24時間365日対応でお客様へ配送することができます。申請や追加費用もかからず、安価で素早い配送手段を持つことができます。詳細については下記のリンクに記載。

FBA(フルフィルメント by Amazon)のまとめ

FBAを利用することで成約率は確実に向上します。Amazonでは商品ページの掲載されたショッピングカートの出品者から購入されるケースが多く。「こちらからも購入いただけます」に掲載された出品者や「出品者一覧ページ」に掲載された出品者から購入されるケースは稀です。
Amazonの手数料は他のショッピングモールに比べ高いにも関わらず、多くの出品者が販路として利用するのはそのブランド力、販売力があるからです。それらを最大限に利用するにはショッピングカートに掲載された出品者になる必要があり、サービスを利用することで得られるショッピングカートに掲載されやすくなる利点はそこにあります。

人気商品にはFBAを利用する出品者が多数になる場合があります。Amazonでは、出品者同士の差別化のできるポイントが価格くらいしかないため、競合が増えた場合には値下げ合戦が繰り広げられます。

Amazonではショッピングカートを取得できるのが1出品者のみのため、競合が増えると売れ行きが下がります。FBAでは最安値をつけたセラーを基準にして均等に商品ページに表示されるため、競合出品者の数だけ掲載される割合が減ります。 また、最安値と競合出品者の価格差が大きいほど掲載率が上がるため(販売価格の差額が5%以上)カート取得率を上げるために値下げが繰り広げられます。

セラーセントラルでカート獲得率を見ることができます。大口出品者の場合のみ閲覧可能なページですが、定期的にカート取得率を確認することをお勧めします。

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出品商品の価格差が他のFBA出品者の開いた場合や出品者数が増えた場合にカート取得率が下がります。価格差が開いたためにカート取得率が下がってしまった場合には価格を下げることでカート取得率を上げることができます。出品者が増えたことによるカート取得率の低下には、著しく価格を下げるか競合数が減るのを待つしかありません。

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