公開日:2019/05/06
最終更新日: 2021/10/19

AmazonFBA倉庫一覧、FBA在庫の納品要件、納品時に注意する点は?

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全国各地にあるFBA倉庫がどのくらいあるのか知っていますか?

FBAを利用するにはこのFBA倉庫(フルフィルメントセンター、以下FC)に商品を納品する必要があります。

全国各地のFCには商品サイズ区分やカテゴリーごとに納品する商品が決められています。

本記事の内容

  • AmazonFBA倉庫一覧
  • FCに納品できる商品区分
  • FC納品時の要件
  • FBA利用時の注意点

取り扱う商材が決まっていれば自ずと納品先は限られてきます。
せどりや転売などカテゴリーに捉われない商材を扱っているなら、FCの納品先について熟知しておく必要があります。

FBAを利用するにはFCに商品を納品する必要がありますが、当然FCまでの送料が発生してしまいます

商品サイズ区分、カテゴリーのどちらにも気をつけなければ無駄な送料を支払うことになってしまいます。
そうならないために、FCについての情報を頭に入れておきましょう。

全国各地にあるAmazonFBAの倉庫一覧

全国各地にあるAmazonFBAの倉庫一覧

FC(フルフィルメントセンター)は全国各地にあります。
年々数が増えていて現在は23箇所あります。9月には2箇所追加になります。

翌日配送を可能にするため主要な都市周辺にFCが密集していて、FCから購入者までの配送距離を短くしようとしているのがわかります。
各FCには商品サイズ区分やカテゴリーによって納品できる商品が決められています。

受注の多くは関東のため関東地方に多くのFCが集まっていて、関東だけで14箇所のFCがあります

まだ東北地方のFCはありませんが地方ごとに最低1箇所は拠点を設け、配送時間の短縮を図るあたりさすがAmazonといったところです。

FBA倉庫の住所一覧

全国にあるFCの住所一覧は次のようになっています。

地方 FC コード名 住所
関東 川越センター NRT5 〒350-1182
埼玉県川越市南台1-10-15
狭山センター HND2 〒350-1395
埼玉県狭山市青柳915
川島センター HND3 〒350-0195
埼玉県比企郡川島町かわじま2-1-1
川口センター TYO1 〒332-8503
埼玉県川口市領家5-14-35
久喜センター TYO2 〒346-8511
埼玉県久喜市上清久字桟敷1000-1
坂戸センター TYO6 〒350-0282
埼玉県坂戸市西インター1丁目2-1
上尾センター TYO7 〒362-8508
埼玉県上尾市大字堤崎字前谷85番地
市川センター NRT1 〒272-0193
千葉県市川市塩浜 2-13-1
八千代センター NRT2 〒276-8525
千葉県八千代市上高野 2036
印西センター TPF6 〒270-1389
千葉県印西市松崎台2-4-1
八王子センター HND8 〒192-8560
東京都八王子市石川町2970-3
府中センター TYO3 〒183-8570
東京都府中市四谷5丁目23-62
小田原センター FSZ1 〒250-8560
神奈川県小田原市扇町 4-5-1
中部 多治見センター NGO2 〒507-8585
岐阜県多治見市旭ヶ丘10-6-136
近畿 京田辺センター KIX5 〒610-0397
京都府 京田辺市 松井宮田1 アマゾン京田辺FC
堺センター KIX1 〒590-8589
大阪府堺市堺区築港八幡町 138-7
大東センター KIX2 〒574-8531
大阪府大東市緑ヶ丘2-1-1
茨木センター KIX3 〒567-8507
大阪府茨木市松下町2-1
藤井寺センター KIX4 〒583-8533
大阪府藤井寺市津堂4-435
高槻センター TPF3 〒569-8570
大阪府高槻市芝生町1-52-2
中国 岡山センター OKJ1 〒719-1111
岡山県総社市長良4-1 GLP岡山総社II 1F
九州 鳥栖センター HSG1 〒841-8505
佐賀県鳥栖市弥生が丘3-1-3

FBA倉庫ごとの取扱商材

FC別の取り扱い商材は次のようになっています。

商品タイプ フルフィルメントセンターの住所
小型/標準サイズ 小田原(FSZ1)、堺(KIX1)、鳥栖(HSG1)、市川(NRT1)、多治見(NGO2)、八王子(HND8)、藤井寺(KIX4)、川越(NRT5)、茨木(KIX3)、川崎(HND9)
大型 川島(HND3)、大東(KIX2)、鳥栖(HSG1)、高槻(TPF3)、印西(TPF6)、八千代(NRT2)
ファッション 川越(NRT5)、藤井寺(KIX4)

FCはそれぞれ納品される商品サイズ区分、カテゴリーが決まっています
標準サイズと大型商品では納品先が異なるため、送料を節約したい場合は計画的な納品準備が必要になります。

FBA商品の納品準備工程では、納品商品を全て選択した状態で納品先が決定するため、細長い商品や重量のある商品など標準サイズだと思っていた商品が大型商品に区分けされるなんてこともあります。

カテゴリーでも納品先が変わるため、商品カタログを作成時に選択されたカテゴリーによっては同じような商品でも納品先が異なる場合があります。
例えばPCバックなどでは、家電関連のカテゴリーで商品登録されているものもあれば、ファッションカテゴリーで商品登録されているなど。
その場合には納品先が別々になります。

FBA倉庫へ納品する際の納品要件

FBA倉庫へ納品する際の納品要件

FCに納品する際には輸送箱(段ボール)の状態、FBAを利用する商品の状態にそれぞれ指定の条件があります

Amazonの指定する納品条件を満たしていない場合には受領拒否となり着払い返送になる場合もありますので、注意する必要があります。

FBAでは商品を適切に管理するため、商品が傷まないように納品の段階からルールを設けて運用されています。
商品が破損してしまっては不良在庫になるだけですので、Amazonの指定する条件は必ずクリアするようにしましょう。

輸送箱サイズ・重量の制限

FC納品に使用する輸送箱(段ボール)にはサイズ・重量に上限が設定されています。

小型・標準サイズの場合

  • 三辺が50cm x 60cm x 50cmより小さい
  • 重量が30kg以内

大型サイズの場合

  • 三辺の寸法の合計が216cm以内
  • 重量が40kg未満

特大型サイズの場合

  • 三辺の合計寸法が400cm以内、最長辺が250cm未満
  • 重量が80kg未満

サイズ上限と別に輸送箱が15kgを超える場合には箱の天面、側面に「重量超過」表記が必要になります

オススメ記事FBA納品の上限サイズはいくら?使用できるダンボールサイズは?

オススメ記事FBA納品時の重量超過と記載ルールとは?

輸送箱は丈夫なものを使用する

FBAでは輸送箱の状態によっても受領されない場合があります。

受領不可になる輸送箱

  • 破損または汚れがある
  • 複数の輸送箱をまとめて1つの箱にしている
  • 強度が低く入荷処理時の作業負荷に耐えられない

FC到着の時点で輸送箱に外部からの負荷によって破損があったり、過剰な詰め込みで輸送箱が破損してしまっている場合には受領不可になります。

せっかくFCまで商品を送っても受領不可になっては着払いで返送するしかありません。

不可抗力による破損は避けられないですが、丈夫な箱を用意するなど出品者にできる対策はいくらでもあります

FBA倉庫への納品方法

FBAへの納品には以下の配送手段は許可されていません
安価であるからと以下の方法で納品するにはやめましょう。

FBA納品に利用できない配送手段

  • 日本郵便 レターパックライト(レターパックプラスは可)
  • 日本郵便 クリックポスト
  • 日本郵便 ゆうメール
  • ヤマト運輸 ネコポス、クロネコDM便
  • 佐川急便 飛脚メール便

上記の配送手段は利用できませんが、大型商品を化粧箱のまま納品することはできます
輸送中にパッケージが痛む可能性がありますが、梱包の必要がないため安価に納品することができます。

こういった納品方法をAmazonは推奨していませんが、大型の商品は送料が高くなるため、納品方法の一つとして利用してみてください。

FBA倉庫を固定・指定することはできないのか?

FBA倉庫を固定・指定することはできないのか?

以前までは納品先指定オプションがありました。

現時点では出品者側から納品先のFCを指定することはできません。

Amazonとしても当初は配送先を指定できるように解放し、オプション料金を徴収することでの納品先指定サービスを運用する予定でしたが、突然配送先指定オプションはできなくなってしまいました

納品先の指定ができればどうしても関東方面のFCに商品が固まってしまううえ、本場のアメリカほど国土の大きくない日本での運用は不向きと判断されたのだと考えられます。

納品先を指定できる方法

納品先を指定することはできませんが、納品先を絞り込む方法はあります。

その一つは無地ダンボール(FBAマルチチャネルサービス)を利用することです

FBAの配送オプションの一つ、FBAマルチチャネルサービスではAmazonロゴの入っていない無地ダンボールで配送してくれるオプションがありますが、そのサービスには事前申し込みが必要で、利用可能なフルフィルメントセンターが限定されているためです。

しかしAmazonでは徐々に無地ダンボールで出荷可能な降るフィルメントセンターを増やしているため、納品先を限定するのは徐々に難しくなると思われます。

以下のFCが無地ダンボールでの配送に対応しています。

商品サイズ フルフィルメントセンター
小型/標準サイズの商品 小田原FC (FSZ1)、市川FC (NRT1)、多治見FC (NGO2)、堺FC (KIX1)
大型商品 川島FC (HND3)、八千代FC (NRT2)、大東FC (KIX2)

FBA倉庫の利用時の注意点

FBA倉庫の利用時の注意点

FBA倉庫を利用するにはいくつか注意しなければいけない点があります。

FBA倉庫利用時の注意点

  • 在庫保管手数料がかかる
  • 破損・紛失することがある

FBA倉庫の利用には在庫保管手数料がかかる

FCを利用するには商品パッケージの占有面積に応じて在庫保管手数料が商品を預けてから商品が売れるまでの間発生します

計算に使われる単位が小さいためあまり気にならない方も多いのですが、商品点数が多くなればなるほど、この在庫保管手数料が運用コストとして馬鹿にできない金額になっていきます。

1年間売れずにFCに保管されたままの商品にはさらに長期在庫保管手数料が加算され、無駄な費用が発生することになります。

オススメ記事FBAでは在庫保管手数料が商品の大きさや保管期間に応じて発生します

稀に商品を破損・紛失することがある

FC内で商品が破損したり紛失したりすることがあります。

破損・紛失が起こるタイミング

  • 受領作業中
  • 棚移動中
  • 返品商品検品中

上記のように様々なタイミングで破損・紛失が起こります。
作業するのも人間なので、ミスは起こってしまうのは仕方ないことです。

FC内で商品を破損・紛失した際にはAmazonから補填金があります。

Amazonの決めた金額が支払われるため不満はありますが、一定額が補填されます。商品の販売価格とは全く関係ない金額ですので、何を基準に設定された補填額なのか気になる所ではあります。