公開日:2020/01/13
最終更新日: 2021/12/21

副業の確定申告のやり方。初めてでも失敗しないポイントとは?

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副業でも利益が出れば確定申告をしなければいけません。

副業でも年間20万円以上の利益が出れば確定申告をしなければいけません

初めての場合には何が必要で、何から始めたらいいのか分からないことだらけだと思います。

副業なら本業とは違い時間が限られるので、時間を節約してミスなく確定申告を終わらせたいものです。

そのためにはまず会計ソフトを導入しましょう。

  • 銀行取引やクレジットカードを自動で取り込み
  • 日々の帳簿管理を自動化
  • 確定申告書類も作成

以上のことが会計ソフトの導入で実現できるので、副業ならばまずは会計ソフトを導入しましょう。

確定申告がどういうものか、準備もやりながらひとつずつ覚えていけばOKです。

副業の確定申告のやり方のポイントは?

副業の確定申告のやり方のポイントは?

右も左も分からない状態で確定申告を始めると何から手をつけていいのか分からないと思います。

そもそも会社員の場合には確定申告をしたことがないのが当たり前、確定申告という言葉は聞いたことがあっても実際にどれくらい大変かわからないと思います。

個人事業主や自営業の方ならば毎年必ずやらなければいけないことですが、何回経験しても面倒な作業です。

1年間と売上と経費を帳簿で管理し、その数字を集計して決まった税率をもとに自分で納税すべき所得税額を計算しなければいけません

ポイントは自分で納税額を計算しなければいけない点です。自分で計算するということは、嘘をついて過少に申告することも、間違って過少に所得税を申告する可能性があるということです。

そもそも確定申告はなぜ必要?

一般的に言われる確定申告は「所得税の確定申告」です。
1年間の売上、経費を修正して自身で所得税の納税額を申告します。

申告と同時に所得税を納税し、その後は所得に応じて住民税が計算されることになります。

納税額を自分で申告するため、申告しなければ納税しないこともできますが脱税になります。

早めに準備を始め必ず確定申告をしましょう。

所得が20万円を超えた場合は確定申告

確定申告も必要のない基準もあります。

年間の所得が20万円までは確定申告は必要ありません。
副業の場合には20万円のラインは軽く超えるためほぼ確実に確定申告が必要になるはずです。

また、個人事業主の場合には1月1日から12月31日までの期間で申告します。そのため副業の開始時期によっては所得が20万円を超えないこともあるかもしれません。

白色申告と青色申告

確定申告には「白色申告」と「青色申告」があります。

青色申告の方が必要書類も多く手間ではありますが、税額の控除もあるため必ず青色申告を選択しましょう。

青色申告を利用し確定申告するには「開業届」と「青色申告承認申請書」を事前に提出しておく必要があります。
事前に提出がない場合には自動的に白色申告になりますので注意してください。

確定申告の手順は?

確定申告の手順は?

確定申告に向けて準備をするにあたり何が必要かというと、まず日々の記録を取る必要があります。

仕入れや販売、代行業者に支払った代金など記録の残るものは必ず残すようにしましょう。

領収書は白色申告の場合は5年間、青色申告の場合は7年間保存が義務付けられています。

経費と売上を管理しよう

領収書を保管し、日々お金が動いた場合には帳簿をつけましょう。

初めての場合は何も分からないと思いますが検索すればいくらでも情報が出てきますからそれらを参考に進めれば問題ありません。

勘定項目なども初めてでは正しいのかどうか分からなくなってしまいますが、厳密なルールがあるわけではないので、自身で管理しやすい項目を設定すればOKです。

確定申告に必要な書類は?

確定申告には以下の書類提出が必要になります。

白色申告

  • 確定申告書B
  • 収支内訳書
  • 各種控除関係の書類
  • 源泉徴収票

青色申告

  • 確定申告書B
  • 青色申告決算書
  • 各種控除関係の書類
  • 源泉徴収票

白色申告と青色申告では帳簿のつけかたが違うため提出書類が変わってきますが、必要な書類は以上になります。

帳簿や領収書は確定申告の際に提出する必要はありませんが、保管義務があるため税務調査などで説明を求められた際には必要になりますので自分でわかりやすいように整理し保管しておきましょう。

住民税の納付は自分で

副業をしていて気になるのは自分の所得が会社にバレないかどうかだと思います。

副業が会社にバレる要因の一つは住民税です。

住民税は所得に応じて納税しますが、確定申告の際に何もせず提出すると副業の所得分を上乗せして会社に住民税の請求が行くことになります。

確定申告書には「住民税を自分で納付する」のチェック欄があるため、必ずそこにチェックするようにしましょう。そうすることで、会社の給与所得に対する住民税と、副業の所得に対する住民税を分けることができるため会社に副業がバレるリスクを減らすことができます。

確定申告の準備はかなり面倒

確定申告の準備はかなり面倒

イメージ通り確定申告は非常に面倒です。

個人事業主の方や自営業の方の2〜3月は確定申告用の書類準備に追われて大変なものです。

確定申告を大変にしている要因は帳簿つけのその集計です。

副業なら専業と比べてもそれらに割く時間は少ないはず。可能な限り無駄な時間を削減するためにも会計ソフトを有効活用しましょう。

副業なら会計ソフトを使いましょう

クラウド会計ソフトなら日々の帳簿つけから確定申告用の書類作成までを自動化できます。

クレジットカードを使って仕入れをすれば支払い情報を自動で取り込めますし、Amazonなどの販売履歴も自動で取り込めます。銀行取引情報については一部対応していないところもありますが、大抵の銀行なら取引情報の取り込みが可能です。

クラウド会計ソフトなら白色申告、青色申告でも労力は変わらないため選ぶならば青色申告が良いでしょう。

無申告の場合にはペナルティーがあります。

売上の少ないし、申告しなくてもバレないだろうと確定申告をしない方もいます

無申告はいつかは必ずバレます。バレた時には無申告期間分の税金を納税することになるので、面倒でも必ず申告しましょう。

無申告の場合には次の2つの税金が課せられます。

  • 延滞税
  • 無申告加算税

最初から会計ソフトを導入しておけばほぼ労力ゼロで確定申告書は作成できます。

また、確定申告は利益20万円を超えなければ必要ありませんが、住民税は利益20万円以下でも申告し納めなければいけません

確定申告をすれば、申告した所得をもとに住民税が産出されますが、確定申告しなければ住民税の算出に必要な所得を自分で申告する必要があります。

つまりは、確定申告の必要がなくても所得を正確に計算するために会計ソフトを導入しておいたほうがいいということです。

その場合には無料のものでもいいので早めに導入しましょう。